起立性調節障害(Orthostatic Dysregulation)とは?
起立性調節障害(OD)とは、幼少期から思春期の女性に多くみられる循環器と自律神経の病気です。主な原因として、遺伝的体質やストレスが挙げられます。自律神経の働きが悪くなると交感神経と副交感神経のバランスが崩れるため、起立時に身体や脳への血流が低下し、立ちくらみや動悸などさまざまな症状が現れます。
一般的に症状は午前中に強く、午後からは改善することが多いです。不登校や十分な睡眠がとれないという子どもや、症状に課題を感じながらスポーツを続けているアスリートは少なくありません。
起立性調節障害かどうかを調べる方法は?
自分の症状が起立性調節障害かどうかは、下のチェックリストで確認することができます。3つ以上あてはまる場合は、起立性調節障害の可能性があります。日常生活やスポーツをする上で支障や不安に感じることがあれば専門の医療機関を受診しましょう(小児は小児科、成人は循環器内科)。
治療は、運動や食事など生活習慣の改善が中心で、症状に応じて薬物療法や心理療法が行われます。
起立性調節障害(OD)チェックリスト
- 立ちくらみやめまいをよく起こす
- 立っている時に気持ちが悪くなる、気を失ったことがある
- 入浴時、または嫌なことを見聞きすると気分が悪くなる
- 少し動くと、動悸(どうき)や息切れがする
- 朝なかなか起きられず、午前中調子が悪い
- 顔色が青白い
- 食欲がない
- 腹痛がある
- 身体がだるい、疲れやすい
- 頭痛がある
- 乗物に酔いやすい
出典:日本小児心身医学会, 起立性調節障害診療ガイドライン集, 2015.より改変
起立性調節障害(きりつせいちょうせつしょうがい)とは?
「起立性調節障害(きりつせいちょうせつしょうがい)」とは、ストレスなどが原因で自律神経のバランスがくずれ、からだや脳に血液が十分に届かなくなって、さまざまな不調が出る病気です。
主に、立ち上がったときにふらふらする、少し動くだけで心臓がどきどきする、朝なかなか起きられない、などの症状(しょうじょう)があります。思春期くらいまでの女性に多くみられ、午前中に症状(しょうじょう)が出て、午後になると軽くなることが多いです。
症状(しょうじょう)が出ると、学校に行けなくなる、夜あまりねむれない、スポーツにえいきょうする、などの問題が起こります。
起立性調節障害(きりつせいちょうせつしょうがい)を調べる方法は?
起立性調節障害かどうか、下のチェックリストで調べてみましょう。3つ以上あてはまる場合は、起立性調節障害(きりつせいちょうせつしょうがい)の可能性があります。
毎日の生活やスポーツにえいきょうが出ている場合は、病院で相談しましょう。起立性調節障害(きりつせいちょうせつしょうがい)といわれたら、運動や食事などの生活習慣を見直し、症状に応じて薬や心のケアが行われます。
起立性調節障害(きりつせいちょうせつしょうがい)チェックリスト
- 立ちくらみやめまいを起こすことがよくある
- 立っているときに、気持ちが悪くなったり、気を失ったことがある
- 入浴中、いやなことを見たり聞いたりすると気分が悪くなる
- 少し動くと、心臓がどきどきしたり、息切れがする
- 朝なかなか起きられない、午前中からだの調子が悪い
- 顔色が青白い
- 食欲がない
- 腹痛がある
- 身体がだるい、つかれやすい
- 頭痛がある
- 乗物によいやすい
出典:日本小児心身医学会, 起立性調節障害診療ガイドライン集, 2015.より改変