成長期アスリートのからだと食事の特ちょう成長期アスリートの身体的・栄養学的特徴

成長期にみられる身体の特徴は?

身体の発育・発達は個人差が大きく、年代に応じたサポートが必要です。また、発育の度合やスピードは身体の部位により異なります。例えば、身長や体重が最も伸びるのは新生児期で、思春期(女性は9歳頃)になると心身の成長が著しく、女性らしい体格になり、初経を迎えます。また、骨量の増加率は12~14歳が一番高く、20歳頃に骨量が最大となります。
しかし、骨が成長する10代に適切な体重が維持できなかったり、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌がないと、骨量が十分に増えずに20歳を迎え、低骨量のまま生涯を迎えます。そのため、思春期にはエネルギーと栄養素を十分に摂取して、正常な骨量を得ることが重要です。

女性の骨量の経年変化

 

発育・発達が正常かを知る方法は?

発育・発達が正常かを知る方法として、「成長曲線」があります。成長曲線とは、個人の年齢ごとの身長測定値をつないだ曲線で、自分の記録をグラフと照らし合わせることで、低身長・低体重の診断目安となります。自分の年齢の±2SDを超える場合は注意しましょう。

横断的標準身長・体重曲線(0-18歳)女子(SD表示)(2000年度乳幼児身体発育調査・学校保健統計調査)

成長期のからだの特ちょうは?

からだが大きくなるスピードは、ひとそれぞれであり、からだの部位によっていろいろです。身長や体重は生まれて1か月のあいだに最も大きく成長し、思春期(女子は9さいごろ)になると女性らしい体格になり、初経をむかえます。また、骨は12~14さいが成長のピークで、20さいごろに骨の量が最大となります。
骨が成長する10代に低体重が続いたり、エストロゲンという女性ホルモンが少ないと、骨の量が十分に増えず、一生骨の量が低いままになります。そのため、思春期に十分なエネルギーと栄養をとり、正常な骨量を得ることが大切です。

女性の骨量の経年変化

 

正しく成長しているかはどうやってわかる?

正しく成長しているかを知る方法として、「成長曲線」があります。成長曲線とは、年れいごとに測った身長の値を線でつないだグラフで、自分の記録と比べることで、低身長や低体重の可能性があるかがわかります。自分の年れいの値より2SD少ない、または多い場合は、注意しましょう。

横断的標準身長・体重曲線(0-18歳)女子(SD表示)(2000年度乳幼児身体発育調査・学校保健統計調査)

参考文献

  • 日本スポーツ振興センター ハイパフォーマンスセンター 国立スポーツ科学センター. 女性アスリートのための栄養・食事ガイドブック(2022年3月), p.16,p.17

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