思春期前のトレーニングの効果は?
スポーツの開始年齢はそれぞれ異なりますが、第二次性徴を迎える前に競技を始め、強度の高いトレーニングに取り組むアスリートも増えています。以前は、思春期前のトレーニングは成長に悪影響を及ぼす、あるいはトレーニング効果が得られない、といった誤解がありましたが、現在では、適切なトレーニングは安全であり、筋や骨、各種の運動パフォーマンスを高める効果があることが認められています。ただし、トレーニング適応(トレーニングに対する身体の反応や適応)は大人と全く同じではありません。
思春期のトレーニングで気を付けることは?
- 個々の成熟度を理解する
筋力や運動パフォーマンスは身体の成熟とともに向上しますが、身長の最大成長速度などにみられる成熟のタイミングは、女子と男子では約2年の差があります。個人差も大きいため、個々の成熟度を考慮したトレーニング計画を立てます。 - 外傷・障害のリスクに注意する
思春期においても運動トレーニングは外傷・障害の予防に役立つ一方、思春期に起こりやすいスポーツ外傷・障害もあります。痛みや不快感がある場合はトレーニング量や強度を調整し、速やかに医療機関を受診します。 - 十分な栄養を摂取する
利用可能エネルギー不足は適切なトレーニング効果が得られないだけでなく、外傷・障害のリスクも高まります。特に、思春期には成長・発育のために必要なエネルギーも考慮し、十分なエネルギーと栄養素を摂ることが重要です。正常な発育発達であるかを知るために成長曲線を確認しましょう。また、平均初経年齢は約12歳です。15歳になっても初経がみられない場合は婦人科に相談しましょう。