妊娠期サポートの目的と注意点は?
産後競技復帰を目指すアスリートの妊娠期サポートの目的は、妊娠期から外傷・傷害を予防し、安全にトレーニングを実施することで、産後速やかに身体機能および運動パフォーマンスを回復させることです。
妊娠期にトレーニングを継続するためには、下記の条件が揃っていることが前提となります。
- 妊娠経過が正常で、異常妊娠ではない。
- 産科主治医による運動許可を必ず得ている。
- トレーニング実施の有無に関係なく、流産や早産などの不測の事態が起こる可能性を理解している。
- 出産予定日、緊急連絡先、合併症の有無などを記載している母子手帳等を携帯している。
- アスリートとサポートスタッフが確認し緊急時の対応を事前に確認している。
- トレーニングが母体と胎児の安全を第一に考えたものである。
- 週数に応じてトレーニングの内容を検討する。
不正出血やおなかが痛い等のいつもと違う症状が見られる場合は、ただちにトレーニングを中止し、産科主治医にトレーニング実施の可否について相談しましょう。