産後期アスリートの身体的・栄養学的特徴とは?産後期アスリートの身体的・栄養学的特徴とは?

産後期の身体と食事の関係は?

出産によって、産後の身体は消耗しています。さらに、母乳を分泌できる状態に身体を保つ必要があります。育児で慌ただしく自分の食事はあとまわしになりがちですが、自分の食事を見直すよい機会でもあります。主食、主菜、副菜、牛乳・乳製品、果物をバランスよく摂る「基本的な食事の形」を揃えるようにしましょう。

アスリートの基本的な食事の形は?

母乳の88%以上は水分のため、授乳中はこまめに水分を補給し、メニューも汁物を多く取り入れます。
エネルギーと栄養素を十分に摂る一方で、体重を妊娠前に戻すことになります。競技復帰を目指すアスリートは、より丁寧に体組成の調整を行うことが必要です。

 

産後期の食事で注意すべき点は?

出産後は育児が生活の中心となり、睡眠や食事が不規則になってしまいます。競技復帰に向けて、規則正しい食事が維持できるよう、毎日の食事を工夫することが大切です。市販の冷凍食品やミールキット、宅配サービスを活用したり、離乳食は市販のベビーフードを利用するなど、食事の準備にかける時間や手間を工夫しましょう。

また、授乳中は以下の栄養素がより必要となるため、意識して摂るようにします。

  • エネルギー(kcal):+350
  • たんぱく質(g):+20
  • 鉄(mg):+2.5
  • 葉酸(μg):+100

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参考文献

  • 国立スポーツ科学センター「女性アスリートのための栄養・食事ガイドブック」p.20-21

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