競技復帰に向けた機能評価とは?
競技復帰に必要な身体機能や出産に伴う身体の状態は、個々のアスリートにより異なります。妊娠期・産後期のトレーニングを安全に行うために、アスリートの身体の状態に合わせて適切な運動内容や負荷量を設定する必要があります。そのためには、運動機能評価が有効となります。
HPSCでは、理学療法士が問診・視診・触診・超音波画像診断装置等を用いて、腹壁や骨盤底機能、全身の筋肉や骨・関節の状態、現在の活動量や困っていることなどについて機能評価を行います。評価結果をもとにプログラムを作成し、指導者のもとトレーニングを開始します。機能評価において低下がみられる場合は、理学療法士が定期的にエクササイズ指導を行うこともあります。プログラムの作成にあたっては、必要に応じて医師や栄養スタッフ、心理スタッフなどの専門家と連携することも大切です。
機能評価を行うタイミングは?
機能評価は1回だけではなく、定期的に行って、課題の見直しやトレーニングの進行具合を確認します。妊娠期・産後期ともに、産科の主治医から運動許可が出たら、できるだけ早い時期に初回の評価を行います。
以下はHPSCにおける目安です。時期と頻度は状況に応じて調整してください。